映像効果 image effect 2004 3 31
また、ビデオ撮影の話をしましょう。
50人ほどの団体旅行があったとします。
この旅行で、ビデオ撮影をして、
あとで、みんなで楽しむこととなりました。
旅行の主催者は、なるべく公平に、
参加者全員が、ビデオに映るように注意していたが、
50人も参加者がいると、なかなか難しいでしょう。
なかには、一コマしか写っていない人も出てくるでしょう。
たとえば、日頃から、目立たないAさんは、
道路に落ちていた空き缶をけるシーンしか写っていなかった。
旅行が終わって、数週間後、
みんなが仲良く集まって、ビデオ上映となった。
Aさんも、この上映に参加したが、
みんなから誤解を受けることになった。
Aさんのシーンといえば、
道路に落ちていた空き缶をけるシーンだけである。
これを見て、多くの人は、
「Aさんは、旅行に不満だったのだ」と言うようなった。
これで、Aさんは、自分が悪いわけではないのに、
みんなに、釈明することになってしまった。
「たまたま、目の前に、空き缶があったので、
それをけっただけです。
旅行自体は楽しかったのです。」
このように、映像効果というものは、影響が大きい。
それは、洗脳に近いものがあります。